「明日は明日の風が吹く」の本質。目覚めるたびに新しい自分に生まれ変わる。【睡眠の効果】

「明日は明日の風が吹く」

私はこの言葉に懐疑的だった。

明日の風向きは変わる？だから何？と思っていた。

明日は今日の続きであり、風向きが変わったくらいで、おれの人生は劇的には変わらない。

隕石が突然降ってきて、地球が消滅することもなさそうだ。

同じような意味合いを「毎日、目覚めるたびに、自分は新しい自分に生まれ変わっているのだ」のような言葉にも感じていた。

私は、「人には、継続性がある」と思っていた。

明日起きたときも、おれはおれだろう。昨日までの記憶もちゃんとあるだろう。

であれば、新しい自分ってなんだよ・・・意味わからん。

そう思っていました。

重要なのは、睡眠を挟むと気分が変わる。ということなのかもしれない。

なぜ、この言葉に納得がいっていなかったかを考えると、私は、「人の気分や健康状態、感情」という要素を考えていなかった事に気付いた。

明日は明日の風が吹く・・・そのままの言葉に捉えれば、明日、風向きが変わる。という事だが、もっと広く解釈すれば、「今日」と「明日」は違う事が起こるかもしれないということなのだろう。

「今日」と「明日」では考え方が違っているということなのかも。

私は、人生が辛い時、脳みそから、「辛い！！」という信号が、体を走り、肩らへんがビリビリして、胃がキリキリする。

心配事があったり、何かで辛い時、呼吸をしているだけで疲れる。

いくらメンタルを変えようとしてもできない。

おれの人生！無理だ！！

そう思う事もあった。

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そんな、「これ乗り切れるかわからん」というレベルのキツイ精神状態となっても、寝て起きると気分が変わっていることがちょくちょく起こる。

起きて、「なんで、あんなどうでも良いこと気にしすぎていたのだろう・・・」

そう思えるのは、睡眠の効果以外には考えられない。

昨日は、どう考えを変えようとしても、悲観的になり、「人生終わりだ」と思っていたのに、今日になったらあっさりと「まぁいっか！」と思っている。

人間の感情はコロコロ変わる。

朝は「今日も最高だな！」と思っていても、仕事でミスって、夕方「死にてぇ」って思ってるなんてザラだ。

感情によって、物の見方は大きく変わるし、自分の行動も変わる。

明日になっても、世界の情勢、人間関係、地球の自転方向、宇宙の存在、それらが、劇的に変わる事はないかもしれない。

しかし、寝る前と起きた後の自分の感情が劇的に変わっている事は、ちょくちょくある。

それこそ、考え方が180°転換している事だってある。

仕事辞めてやる　→　やっぱり、もうちょっと頑張ってみよう。みたいな

逆もしかり

世界は、私という、感覚器のフィルターを通してしか見ることができない。

であれば、私の内部の感情が変化する。というのは、世界が・・・風向きが、変化している事にほかならない。

明日は、今日とは別の風が吹いている。

それは、風が変わったのではなく、風を感じる自分自身が変わったのだと。

時間が解決する悩みもある

前述のように、睡眠を挟むと、気分が変わっている。

そうは言っても、本当にガツン！と落ち込んで、次の日起きても、ネガティブな気持ちが残っていることもある。

こんなの、本当に時間で解決できるのか？その瞬間はそう思う。

しかし、3,4日経てば、落ち込んでいた気持ちが少しずつ、だんだん軽くなってくるのを感じる。

1日で大きな変化を迎える事がなくとも、積み重なると、変わっていく。

明日は明日の風が吹くし、明後日は明後日の風が、明々後日は明々後日の風が吹いている。

どんなに辛いことがあっても、寝て起きれば、ほんの少しであるが、気持ちが落ち着く。

コレを繰り返すのが、時間が解決する。ということなんだろう。

まとめ

明日やろうは馬鹿野郎と言うけど「明日のおれに託して寝る」という考え方もありなのではないか？

今日できなくても、明日だからこそ、できる事もある。

明日は明日の風が吹く。

今日飛べなくても、明日は飛べるかもしれない。

おはよ、よく眠れた？

・・・

今夜は眠れるさ、おれが保証する。

 

映画『マトリックス』より

ネオは、初めて、現実に直面した日。眠れなかった。

「今夜は眠れるさ。」

眠って、明日目覚めると、絶望的な現実に対する気持ちが少し変わっているかもしれない。

1日1日と、少しずつ現実を受け入れていく。

あたかも、絶望的な現実が変わっていくように。