つい泣くのを我慢してしまったという経験はないでしょうか?
私も、男なので、つい泣くのを我慢してしまいますw
なんとなく恥ずかしいな。っと思っていたからです。
最近、私は昔より涙もろくなってしまいました。
映画とか見ているとついポロポロ。
昔は卒業式でも泣かなかったのに。
どうも、歳を取るごとに涙もろくなっていくような気がします。
それは、自分自身の、辛かった思い出や、楽しかった思い出、頑張ったことが増えてきて、それが、おれに涙を流させるような気がしています。
っで、私は1人で部屋で映画を見てるような時はぜんぜん泣いちゃうんですが。
映画館で見ている時とか、隣に誰かいるときとか、つい、こらえてしまいます。
しかし、最近、どうしても涙を堪えられなくなって号泣する事があったのです。
彼の歌を聞いていたら、涙がとめどなく溢れた。
先日、友人のライブがありました。
彼の出番になり、彼が歌い出す。
彼は歌い続けた。
普通、バンドは曲の合間に喋ったりするのだが、彼は一切しゃべる事無く、自分の持ち時間を全て、歌う事に費やしたのだ。
彼は全力で歌い続けた。
全力で叫び続けた。
あれはロックだった。
彼の熱い歌を聞いて、私は泣きそうになっていた。
しかし、私はこらえていた。涙をこらえるのが癖になっていた。
彼と私は、仲が良かった。
大学時代、彼の家で朝まで語りあったり、バンドを組んだり、恋愛相談したり、励まし合ったり。
何年も一緒に苦楽を過ごした。
彼の歌を聞いて私はその事を走馬灯のように思い出していた。
彼の努力や、音楽への思いや、歩んできた道のりをよく知っていたから、私は彼の歌に耐えられなかった。
今回はとてもこらえきれなかった。
涙がボロボロと溢れた。
涙は1滴垂れると止まらない。
観客で泣いているのは私1人だった。
私1人で、とめどない涙を流していた。
ライブが終わって、私は泣いて良かったと思った。
涙を我慢して、さも、「感動?しなかったよ?」という顔をして、何事もなかったかのように家に帰るより、ずっと良かった。
号泣してダサくても、彼の歌に心を打たれて、号泣できてよかったと思った。
ライブが終わった後に私は彼に言った。
「歌が良かった。おれは泣いたよ」
彼は「やってよかった。」
と言った。
「ありがとう。おれの今までが、報われたよ。」
お礼を言いたいのは私の方だった。
涙を流させてくれてありがとうと思った。
多分、あそこで泣くのを我慢できていたら、そのままの流れで、「まぁよかったよ。」などと素直じゃない感想を言っていただろう。
涙を我慢しないでよかった。
涙を流して「お前の歌で感動した。最高だった。」そう言えて良かった。
「泣きそうになったが我慢したときの気持ち」と、「我慢せずにぼロボロ泣いたときの気持ち」は全然違う。
涙を流すのを我慢せずに泣いた数だけ、素直に生きれるような気がした。
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