私は、死というものへの興味がとどまる事が無く。
死とは何だ?
どう生きれば良いんだ?
と思い。その答えを探すべく、本を読み漁りました。その中から良かった本を厳選して紹介します。
あした死ぬかもよ
「90年の人生を振り返って唯一後悔しているうことはなんですか?」
これに対して、なんと、90%の人が同じ答えでした。それは……
「もっと冒険しておけばよかった」
刺さる・・・
心に刺さります。
もっと冒険しておけばよかった。
この言葉に、人生が集約されていると感じます。
みんなそう思っているのに、冒険できずに死んでいきます。
では、冒険するためには、どうすればいいか。
この本には「自分の死を想像する事。」と書いてあります。
死は、生を完全燃焼させるための、最高の「スイッチ」
おれも、完全燃焼してぇ。
私は、たまにこの本を読み返して、死を思い出しています。
死ぬときに後悔すること25
こちらの本は、1000人の死を看取った終末期医療の専門家、大津秀一氏が書いています。
死を目前にした、人の、生の声。
自分が後悔しないように、先に亡くなって行った方の話を読むのは、大変参考になります。
目次を少しご紹介
1 健康を大切にしなかったこと
(中略)
5 自分のやりたいことをやらなかったこと
(中略)
15 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16 行きたい場所に旅行しなかったこと
17 会いたい人に会っておかなかったこと
目次の時点で、すでに心にキます。
「会いたい人に会っておかなかった。」
自分が死ぬときになって、こう思ったら、ヤバイ。
会いたい人に会おう。行きたい場所に行こう。趣味に時間を割こう。自分のやりたいことをやろう。健康を大切にしよう。そう思える本。
他にも、全部で25の項目が詳しく書かれています。
最後の項目は、目次だけで、泣けます。
興味のある方は読んでみてください。
きみはなぜ生きているのか
私の好きな中島義道さんの本です。
中島義道さんは、綺麗事を言わない。
他にも「人生に生きる価値はない」や「孤独について」「カインー自分の弱さに悩むきみへー」などの名著が多数ある。
大きく分けて、人の生き方には二種類あるように思われる。(中略)自分の好きなように生きている人の生き方。もう一つは、それができない人の生き方。(中略)あと数十年で死んでしまい、その後はたぶん永遠の無であって、その途中でもまさに一寸先は闇であるこの人生において、きみがどうにか幸せになれるたったひとつの道なんだから。
中島義道さんの人生は、どう考えても、楽なものではなかったと思います。(こちらの本などにも書いてあります。https://amzn.to/2WnaB9m)
そんな、人生を歩んできた人の言葉は重い。
逆に、もしきみがいつもいやいやながら何かをしているのなら、いつも不満がくすぶっており、きょろきょろ他人ばかり見ていて、うまく生きているすべての人、成功したすべての人、幸せそうなすべての人……がうらやましくなる。
死を深く考えに考えた、哲学者の言葉は刺さります。死を深く考えるからこそ、なぜ生きるかを考える事ができる。
私の日々感じている不満や嫉妬や、もやもやの原因は、ここにあるのかもしれない。
もっと心から、やりたいことをやらなければ。そう思える本。
自死という生き方 覚悟して逝った哲学者
この本はヤバイ。何がヤバイって、著者はこの本を書き終え、自死で亡くなっている。
本書と私の自死決行とはワンセットで一つの哲学的プロジェクトである。
(中略)
「私の人生は六十五歳までである」と何度も名言していた
本に対する、熱量、想いが半端じゃない。文字通り、命懸けで書いた本なのだ。
主に、自死に対する考察が多い。
また、死に対する人々の姿勢、神風特攻隊、三島由紀夫、ソクラテス、死の受容の五段階説、自然死派と人工死派、未来の人の死生観、老衰していく事、武士の切腹、そして自分自身が死を目前にした心境、など、ありとあらゆる、死に対して文章が書かれている。
すげぇ。
やはり、自分の死を見据えた、日記のような項目が書かれているところは、特に心に感じる物があった。
内容は日記に近いのだが、死を覚悟した人の日記はすごい。
今年の二月は二十八日しかないことに気付いてあわててしまった。(中略)友人に「俺の人生も短いなー」と電話で嘆いたら、笑われてしまった。
二月が二十八日しかない。私は普段生きているときにそんなに意識したことはない。
65歳で死ぬ。とリミットを自分で設定した人間の心境は印象深い。
「死ぬことを前提に生きてこそ、本当の人生を歩むことができる。」
ずっしりきます。
全ての人は、死ぬことが前提であるのに、死ぬことを前提に生きていない。
ほとんどの人は本当の人生を歩んでいないんだなぁ・・・
最後には、父を自死で失った、著者のご子息の方の文も短いですが載っています。一部を引用します。
人生を満喫し、自らの意思で時期を選び、清々しく死んでいった人に対して、悲しむ必要はあるのでしょうか。
死は、悲しいもの、死は忌むべきもの、全寿命は全うすべきもの。という前提にはなんの根拠もなかったという事を思い知らされる。
モリのアサガオ
こちらは漫画ですが、死刑囚の死刑の描写が、ヤバイ。
読んでるこちらまで恐怖が伝わってくる。
死への恐怖。そして、必ず近い内に死ぬことが決まっている。という特殊な状況における人間の精神の描写を読むことで、「死とはなんなのか・・・」という事を考えさせられる。
死だけではなく、死刑制度の是非、自由とは何か・・・なども、この本を読むと頭の中を巡る。
孤高の人
普通に面白い漫画です。
最初は「よくある部活漫画」かと思って読み始めたんですが、全然違いました。
「死」と「孤独」・・・登山は死と隣合わせです。
自分のやりたい事をやって、死ぬか、それとも、生きて山を降りるか。
人生ってなんだろう・・・
漫画なので、読みやすいですし、5巻くらいまで読むと、物語が濃すぎて読むのをやめられなくなります。
独りで数々の山に登り、最後は山で生涯を終えた加藤文太郎さんという実在の人物をモデルに書かれている。
まとめ
私はこの記事を書くために、これらの本を読み返し、「ヤバイ」という焦燥を感じました。
このまま、なぁなぁに生きていてはいけない。
このままじゃぁ、死ぬときに後悔してしまう。
焦燥がヤバイ。
今日から、なんとかしなければ。
正直、本を読んで、少し気分が悪くなるくらいです。
しかし、死ぬときに後悔するよりずっと良い。
これらの本は心に火をつけてくれる。
人生を完全燃焼させるためには、のほほんと生きていては駄目だ。そう思わせてくれる本達だった。
他にも、私が読み漁った本を貼っておきます。興味があれば是非。
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