私はいつものように、職場で弁当を食べていました。
私は昼飯を燃料のように食べています。
というか、基本的に、食べ物は燃料のようなものだと思っていて、エンゲル係数は低めです。
何かしらの魚をバクッと食べて、ゴックンと飲みました。
そしたら、チクッ!!と喉に刺さりました・・・・
くっそう。マジ最悪・・・災厄・・・(よく噛まねぇからだよ)
なかなか取れない。
喉に刺さった魚の骨が、まるで喉に刺さった魚の骨のように、私の精神を削ってきます。
しかも、私は、声を使う仕事・・・
激萎えしながら仕事をこなし、帰宅するも、唾を飲み込む度に痛い・・・
晩飯も、食欲があまり起きません・・・
というか、これ抜けるのか??大丈夫か??
今まで刺さった骨はわりと2,3時間すれば「あれ!?なくなっとるわ。」という感じで取れていたんだが・・・
しかし、しょうがないので、そのまま睡眠。
寝てる間に取れないかなぁ。とか考えていました。
次の日
朝起きて、まず確認するのは、やはり喉に骨が刺さっているかです。
唾を飲み込んでみます。
ゴクッ(チクッ!)
くそう・・・まだ刺さってやがる・・・
ごはんを丸呑みすればいいらしい。
丸呑み → 丸呑み → 丸呑み
茶碗一杯食べちまった・・・
水飲んでみたり、うがいをしてみたり。
いてぇ・・・いっこうに取れる気配がない。
2日目
朝起きて、喉に刺さっていることを確認してみます。
ゴクッ(チクッ)
流石にテンション下がるわ・・・
これってやばいんじゃないか?
一生取れなかったらどうしよ。
どんどん深く刺さって、喉突き破ったりしてな。
まぁそんな事はないと思うけど、取れる気しねぇ。
医者に行くしかないか・・・面倒くさいけど・・・
耳鼻咽喉科1
仕方ないので、医者に来た。
受付で「魚の骨が刺さりました・・・」
めっちゃダサい。
ダサすぎる。恥ずかしすぎ。周りの人にも聞かれた。お嫁にいけない。
診察室に入り、おっちゃんの医者の前に座りもう一度言う「魚の骨が刺さりました・・・」
医者「あーたまにいますよ。では見ますね。」
・・・
医者「見当たらないなぁ・・・なんの魚か覚えてます?」
ワイ「え!?・・・いや、鮭だったかな?ほっけ??・・・いやちょっと・・・よく覚えてないです・・・」
私は、昼飯を食う時、大概、パソコンとにらめっこしながら食っているので、自分が何食ったかほとんど記憶にないのだ・・・
医者「え?・・・おかしいですねぇ・・・だいたい皆さん覚えてらっしゃるんですが・・・本当に覚えてないんですか?よく思い出してください。」
ワイ「いや・・・マジでちょっと覚えてないです・・・」
医者「それはおかしいですねぇ・・・皆さん覚えてるんですけどねぇ・・・白身でした?どうですか?」
ワイ「いや・・・白身?・・・だったかもしれないですけど、鮭だったかもしれません・・・」
医者「え・・・・」
え?・・・何この空気!?・・・
いや、確かにおれはかなりおかしい奴なんだが
自分が食べた魚が、白身か赤身かすら覚えてない変人なんだが。
なぜそんなに・・・いや、確かにおかしいが・・・そんなにおかしいか!?!?
食った魚の種類覚えてないのがそんなにおかしいか!?
何故かちょっと気まずい空気になってしまった・・・
医者「奥の方に刺さってる場合内視鏡じゃないと見えないんですが、ここには無いんですよ・・・紹介するんで、◯◯耳鼻咽喉科に行ってください。」
ワイ「わかりました・・・(今度からは食った魚は覚えておこう・・・)」
耳鼻咽喉科2
ワイ「紹介で来ました。(初めて鼻からカメラ入れるな、怖いな・・・でも骨取ってもらってスッキリしたい・・・)」
医者「じゃー鼻から内視鏡入れるので楽にしてくださいね」
おえーーーーーー
医者「うーん無いなぁ。腫れてるけどね。」
おえーーーーーー
医者「こっちかなぁあ?」
おえーーーーーー
医者「うん。なんもないよ!!!」
結果
なんもなかった。
fin
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